いよいよ、金木犀(読み:きんもくせい、英語:オスマンタス)の季節がやってきました。
日本では香りが強い花といえば、春の沈丁花と秋の金木犀。
日本ではもともとは生えていませんでしたが、江戸時代に輸入されたようです。
沈丁花の精油は流通していませんが、金木犀は流通しています。
正確には、精油ではなく、アブソリュートです。
金木犀の花を水蒸気蒸留しても、綺麗な香りの精油を採ることはできません。
金木犀は中国南部原産の花ですが、中国の皇帝が庭園に植え、中国全土へ広がっていったようです。
現在では、中国南部の広西で抽出されています。
色はオレンジ色が良く見られますが、薄い黄色からオレンジまで幅があります。
花の季節になると、木を叩いて花を落として集めます。
集められた花は、香りが悪くならないように一旦塩水に漬けられます。
その後、現地でコンクリートと呼ばれるロウ状の状態に抽出されます。
コンクリートから再度抽出を行い、溶けやすく使いやすいアブソリュートへ加工されます。
※当店のオスマンタスアブソリュートは
コンクリートをフランスへ運び、丁寧にアブソリュートへと加工しています。
金木犀の香りというと、トイレの芳香剤を連想する方が多いと思います。
実際、昔はトイレの香りを隠すために金木犀が植えられていたともいわれています。
最近では、トイレの香りを連想するということで、金木犀の香りの芳香剤の人気が下がってきています。
ですが、”芳香剤の金木犀”と”本物の金木犀のアブソリュート”の香りは全く異なります。
アブソリュートは高いので、様々な手段で合成香料が作られてきましたが、再現することはできていません。
芳香剤の金木犀の香りは、合成香料がほとんどなので、安っぽく、薄っぺらいトイレを連想させる香りですが、
アブソリュートは厚みと奥深さのある、フルーティーフローラルな香りです。
★★簡単な金木犀の手作り香水レシピ★★
オスマンタス(金木犀)アブソリュート 1〜2滴
無水エタノール 10mL
良くかき混ぜて、スプレー容器に入れて完成です。
アブソリュート特有の重めの香りなので、
トップノートに相性の良い、花の精油やオレンジなどのシトラスなどを組み合わせても。
今月は、金木犀がお得です。
オスマンタス(金木犀)アブソリュート 594円(税込)〜
アブソリュートの原体は固まることがあるので、当店では使いやすいように10%に希釈しています。
10%でも濃厚な香りなので、薄めて使って下さい。
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