精油・アロマPerfumerhouseの調香師のコラムです。
香りに関する情報、お得なセール情報などを発信します!
香りイベント&プロの香りのリセット方法

アロマオイル・精油Perfumerhouseです。


現在、開催されている香りイベント2つに行ってきました。

一部を調香師の視点から紹介したいと思います。

※合成香料で再現したものが多かったので、理解した上で行ってください。

リンクがあるところは、当店で販売している天然の精油です。
本物の香りを試してみたい方は是非。
 


 

(1)におい展

池袋パルコ 2018年2月25日まで

http://nioiten.jp/

 

写真OKでした。

生活の中の臭い香り、レアな香料の香りなどを嗅ぐことができます。

香りに興味のない人に、興味を持ってもらうようなイベントです。
カップルや友人同士で楽しむようなイベントです。

 

 

<足の香り>
足の香り
ディスプレイが凝ってます。

足の香りは、吉草酸系の化合物です。
アロマだと、安眠の香りと言われているバレリアンルート
食べ物だと、納豆の香りに含まれている成分です。

足の香りで安眠・・・・使い方次第です。

※下の展示会でバレリアンのマスキング方法が紹介されていました。


<くさや、臭豆腐、シュールストレミング>
くさやの香り臭豆腐の香りシュールストレミングの香り

よく、テレビの罰ゲームでも出てくる食べ物。
特に、シュールストレミングは、最も危険な食べ物として有名です。

臭いのでブースの中でさらに箱に入っていますが、
それでも、パルコの展示会の外にも臭いが漏れていました。
後で、臭いが残らないとよいのですが・・・。

発酵食品はその過程で多くの香りの成分が作られます。
それがおいしさにつながっているのですが、日本人には強すぎると感じるかもしれませんが、
食べ物の中にこういった強烈な成分が微量存在していると、おいしさにつながります。


<動物性香料>
動物性香料
左から、ムスク、アンバーグリスカストリウムシベット

 

動物系香料については、過去にブログに書きましたので、参考にしてください。


ムスク、カストリウム、シベットは濃厚だと糞のような香りですが、
かなり薄めることで、官能的な香りを出すことができます。

ムスクは現在ワシントン条約で輸入が出来ないため、本物はほぼ手に入りませんが、
薬の「宇津救命丸」に”麝香”として入っています。
在庫を大切に使っているようですが、いずれは飲めなくなる日も来るかもしれません。

いずれも、非常に高価で手に入らなくなっているため、
合成香料で香りを再現する研究が、ここ100年でかなり進みました。


<香りのリセット>

香りのリセット方法として、コーヒーが紹介されていました。
でも、実際に調香師でコーヒーを使っている人はあまりいないかもしれません。

一番多く聞くのが、
自らの洋服(正確には作業着)の香りをかぐことです。

二の腕当たりの香りを嗅いでいる姿を目撃します。
コーヒー豆を常に準備するのが面倒なだけかもしれませんが・・・。


<その他>
フェロモン、加齢臭、花の香り、精油の香りなどを楽しむことができます。

 

 



(2)匂わずにはいられない! 〜奥深き嗅覚の世界〜

日本科学未来館 2018年5月21日まで

http://www.miraikan.jst.go.jp/info/1712061622260.html

科学未来館のコーナーの一つなので、展示自体はかなり小さいです。

こちらは東大の先生が企画しているので、もう少し学術的な内容です。
 
<イソ吉相酸>
におい展にもあった、靴下などの足の香りです。
このにおいを嗅ぐと、ストレスを感じる、というデータが示されています。
つまり、バレリアンで安眠というのと矛盾したデータですが、
こちらは唾液の成分を分析しているので、信頼性は高いと思います。
 
しかし、イソ吉草酸ににバニリンを加えると・・・
チョコレートのような香りになります。
※バニリンはバニラの主成分です。

一度、バレリアンとバニラを組み合わせてみてはいかがでしょうか。
 

 

<コーラ>

レモン+ライム+シナモン でコーラの香りを再現しています。

実際のコーラはもっと複雑ですが、この3つだけでもなんちゃってコーラになります。
 

 

当店でもコーラの精油ブレンドを扱っていますので、興味のある方は是非。
 

 

<アロマホイール>

ワイン、日本酒、醤油のアロマホイールが展示されています。

香りの表現方法の勉強に参考にしてみてはいかがでしょうか。

※アロマホイールの画像は、検索で探すことができます。
 

 

<その他>

赤ちゃん、古書、土の香り等

ちゃっかり、香りの嗅ぎ比べをさせられて、データ収集されました・・・。

 



香りというものに、一般の皆さんが興味をもって、香り産業がもっと発展するとよいですね。

 

今回展示であった、下記動物精油を期間限定で割引しますので、

興味のある方は是非試してください!
 

 

アンバーグリス シベット カストリウム

   アンバーグリス          シベット           カストリウム

 



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    続 フルーツの香り
    アロマオイル・精油Perfumerhouseです。


    前回、果物の香りについて書きました。
    早くも、ぶどうの時期も終わり、苺がぽつぽつと出回り始めました。

    イチゴ

    苺と言えば、かき氷の苺を思い出す方もいらっしゃるかと思います。

    あのかき氷のシロップ。
    人気があるのは、苺とメロンでしょうか。

    実は、あのかき氷のシロップ。
    違うのは、色と香りで、味(甘さ)は同じです。

    人間は色と香りで全然違うように感じます。


    さて、その苺のシロップ。
    その香りも、果物の苺とは全く違います。

    主成分は、Aldehyde C-16という名前の香料。
    この成分は、天然の苺には存在していない、完全に人間が作り出した香りです。
    さらに言えば、天然にはこの成分は存在していません。
    (もちろん、安全だから使われています)

    シロップ以外に、イメージで作った果物の香りとして
    ・ブルーベリーのガム
    ・アセロラのジュース
    ・アロエの果肉(ヨーグルトなど)

    他にも、ザクロ、かりんなど、本物があまり知られていない香りの場合は、
    作られた香りを作られていることが多いです。
     

    さて、苺の香りに戻ると、
    切る前と切った後で香りが変わります。

    一般的には、パックに入っている状態だと、甘い香りですが、
    カットするとみずみずしい香りになります。
    (試してみてください)

    カットすると、酵素が働き、グリーンな香りが作られ、
    それがみずみずしさにつながります。

    不思議ですね。

    苺をつぶして食べるのと、そのまま食べるので香りが変わるので、
    お好みの状態で食べてください!!



    これをアロマに応用すると、

    ブレンドなどで、花の精油にわずかだけグリーンの香りを
    加えると、みずみずしくなります。

    アロマでグリーンとしては、ガルバナムやハーブ系が適しています。
    入れすぎると、香りが壊れるので注意してくださいね。
    使う量は全体の0.1%以下です。




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      フルーツの香り
      アロマオイル・精油Perfumerhouseです。


      果物がおいしい季節になってきました。
       
      かんきつ類の精油はたくさんあります。
      それ以外の果物の精油がないことに不思議に思ったことはないでしょうか。

      かんきつ類と言えば、
      レモン、オレンジ、グレープフルーツ、マンダリン、タンジェリン、
      ベルガモット、ナツミカン、はっさく、ゆず、・・・等。


      かんきつ類の精油は皮から取ります。

      皮をぎゅっと折ると、液体がプツプツと染み出してきた経験はないでしょうか。
      あれが、精油です。

      では、果肉に精油は含まれていないか、というとそんなことはありません。

      精油とは、香りがする揮発性の油であり、香りがする以上果肉にも含まれています。
      ただ、果皮と比べると精油が水に溶けた状態で存在しているため、量は少ないです。
       

      さて、かんきつ類以外の果物ではどうかというと、

      香りがする以上、精油は含まれています。

      ですが、かんきつ類のような皮がなく、
      水に溶けた状態なので、かなり少ない量です。

      そのため、残念ながら工業的に生産はされていません。

      つまり、市販のジュースやアイスなどは、
      ほとんどすべてが人工的に作られた香り、と考えてよいです。
      (果物の香水はかんきつ以外は、ほぼ100%が人工的に作られた香りです)
       


      ここから、化学の話になります。

      果物の特徴的な香りの成分は、エステル類です。

      エステル類と聞いて、ピンとくる方もいるかと思いますが、
      ラベンダーの主成分が、酢酸リナリルというエステル類です。

      エステルは、
      アルコールと酸が結合した化合物です。

      ラベンダーの場合は、下記となります。
      リナロール+酢酸 → 酢酸リナリル

      リナロールはかなりフローラルな特徴を持った香りですが、
      (リナロールはローズウッドの主成分なので、それを連想してください)
      酢酸リナリルはフローラルの中に、やや酸味を持った香りです。

      また、エステルになると、香りが軽くなるのも特徴です。

      アルコールも酸も極性を持っているため、
      水やほかの化合物と弱い結合をした状態で存在しています。
      そのため、揮発しにくい状態にあるのですが、
      エステルになることにより、極性が低くなり揮発しやすくなります。


      さて、果物に話を戻すと、
      果物のエステルの組み合わせの基本は、

      低級アルコール+酸  です。

      低級アルコール :メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、・・・
      酸       :ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリアン酸、ヘキサン酸、・・・
      (右に行くほど、炭素数が大きくなります)

      エタノール+酢酸    → 酢酸エチル
      ヘキサノール+酢酸   → 酢酸ヘキシル
      エタノール+ヘキサン酸 → ヘキサン酸エチル
      ・・・・

       

      酢酸エチルは、接着剤にも使われています。

      エステルの揮発性の高さ、果物に入っている安全性がその理由だと思います。

      (接着剤を溶かす力も高い)


      ヘキサがつくと、炭素数が6の化合物です。
      炭素数6はグリーンで青臭い、葉っぱの様な香りを持っています。
      エステルのように組み合わさると、両方の特徴を少しづつ併せ持つため、
      ヘキサがつく化合物は、全般的にグリーンノートを形成します。


      また、アルコールや酸の部分には、単純な化合物だけでなく、
      少し複雑な化合物も入ってきます。

      これらの成分や組み合わせ、比率が
      果物の種類、品種、季節などによって変わることにより、
      フルーツの香りの違いにつながっています。



      これから、果物が最もおいしい時期です。

      食べるときにあまりエステルが・・・なんて考えると、
      おいしくなくなってしまうかもしれませんが、
      少しでも思い出してもらえたら幸いです。



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        精油でジンの香りを作ってみた
        今年、国産のクラフトジンがブームになりそうです。

        主な新商品は、
        ・六(ロク) サントリー
        ・カフェジン ニッカ
        ・季の美 京都蒸留所

        日本ならではの香りである、山椒、緑茶、桜、柚子などを使っています。
         


        そもそも、ジンって何?という方に、簡単に一般的なジンを説明します。

        スピリッツという、くせのあまりないお酒に、ハーブなどで香りづけしたイギリスのお酒です。
        香り付けは、漬け込んだり、蒸留したりしています。

        使うハーブが決まっていないところが、面白みがあり、各社の味が違うところですが、
        ジュニパーベリーは絶対に使われます。

        世界で一番売れている、ボンベイサファイヤというジンは、
        ・ジュニパーベリー
        ・グレインオブパラダイス
        ・クベバベリー
        ・カシア(桂皮)
        ・アーモンド
        ・リコリス
        ・レモンピール
        ・コリアンダー
        ・アンジェリカルート
        ・オリス(イリス)

        こうしてみると、精油として流通しているものが多いですね。
         

         


        ということで早速、精油で香りを再現してみることにトライ!

        <そのまま使える精油>
        ・ジュニパーベリー
        ・レモンピール →レモンの皮のコールドプレスオイル
        ・コリアンダー
        ・アンジェリカルート
        ・イリス
         
        <近い植物で代替え>
        ・グレインオブパラダイス
         ショウガ科の植物で、香りはカルダモンに近く、コショウと同じ辛味成分を持っています。
         そこで、下記で代替えしてみます。
         →カルダモン、ブラックペッパー、ジンジャー、ナツメグ

        ・カシア(桂皮)
         カシアはニッキの香りです。シナモンと香りが近いですが、厳密には植物は異なります。
         香りもニッキのほうが甘ったるく、シナモンのほうがスパイシーなのですが、
         ここは、シナモンで代替えしましょう。(カシアの精油も流通はしています)
         →シナモンバーク

        <以下、創造>
        ・リコリス
         日本でいう、甘草に近い植物です。
         精油としては流通していませんが、甘く薬臭いイメージということで。
         →クローブ

        ・クベバベリー
         これが現物を見たことがないので、何とも言いにくいのですが、
         コショウに似た香りと成分をもっているようですので、ブラックペッパーで良しとしましょう。
         ただ、ベリーではあるので、フルーティーな香りもあるかもしれない、と考えました。
         →プチグレンパラグアイ

        ・アーモンド
         あのアーモンドなのですが、精油を抽出すると、杏仁豆腐のような香りになります。
         アーモンドの精油は流通しているのですが、手元にないので今回は使用しないことにしました。
         (アロマとして用いるには、刺激が強いです)

        さらに、スピリッツのお酒の香りを加えます。
        →コニャックオイル


        配合量は、ジュニパーベリー70%、かんきつ類15%、それ以外を少しづつ。

        さて、完成した香りは・・・
        それなりに、ジンになりました。

        もちろん、ボンベイサファイヤとは違いますが、ジンにはなったと思います。


        日本人ってアレンジが好きなので、
        作り方が決まっていないジンというジャンルは、日本向けのお酒かもしれませんね。
         

         


        さらに、隠し味を加えて、香りを整えて、ジンブレンドを作りました。
        アロマとして楽しんでみていただけたら嬉しいです。
        ジンブレンド精油・アロマオイル
        ジンブレンド
        アルコールは一切入っていません。




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          なぜ虫は精油を嫌うのか
          昼寝していたら、早くも蚊が。
           
          また虫の季節がやってきてしまいました。

          虫が多くの精油を嫌うことは有名ですね。
          虫が嫌いな精油 →以前の記事

          レモングラス
          虫が嫌いな精油の代表格のシトロネラ


          なぜ精油を、虫は嫌うのでしょうか?
          理由を考える上で、虫だけでなく精油を作る植物の立場も考える必要があります。

          植物は虫が嫌いです。
          食べられたり、細菌を持っていたり、病気を移されたり。
          それらを防ぐために虫が嫌いな精油で身を守ります。
          (一方でミツバチなどを寄せる、花の香りも作るのですから、不思議ですね。)
          正確には、そういった精油をもっていた植物が進化した結果生き残った、
          というほうが正しいかもしれません。


          では、なぜ虫は精油を嫌がるのでしょうか?

          以前、人間の体には受容体がついていて、それがミントなどで反応する、と
          ブログで記載しました。 →ペパーミントはなぜ冷たい

          人間の体には受容体がついていますが、それは外部の危機から体を守るために存在しています。
          冷たい!と感じるのは、寒さから体を守るため。
          ミントで冷たく感じるのは、その受容体が誤作動を起こすからです。


          人間同様、虫にも受容体がついています。
          身体が小さいため、少しの香りでも、全身の刺激と感じ取ります。
          人間に例えるならば、ミントの香りで、冷水風呂に入っているようなものでしょうか。
          実際には、冷たいよりももっとピリピリ、痛いなどの強い刺激に感じていると思われます。
          虫が嫌がるのも当然です。

          また、虫、動物、人間の受容体はかなり似ているため、
          同じ成分を刺激と感じることが多いのですが、例外もあります。

          例えば、ラバンジンなどに多く含まれる、カンフル。
          虫には強い刺激と感じますが、人間は刺激と感じません。

          こういった香りを利用して、虫よけは作られているようです。




          受容体を科学して組み合わせた、虫よけブレンドを新しく作りました。
          蚊やハエなどが嫌う精油を組み合わせています。
          虫よけアロマオイル、精油
          虫よけブレンド

          (シトロネラ、ゼラニウム、ヒノキ、ラバンジングロッソをブレンド)
          アロマディフューザーやスプレーなどに。


          そのほかの虫よけ精油一覧→こちら



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            ローズウッドがワシントン条約に指定されました
            アロマオイル・精油Perfumerhouseです。


            バラの香りがする木である、ローズウッド。
            数年前から、ブラジル政府が輸出を厳しく制限しており、
            当店でも販売を休止していました。

            とうとうワシントン条約の対象になってしまいました。

            http://www.meti.go.jp/press/2016/12/20161212002/20161212002.html

            材木がメインではありますが、材木からとったローズウッドの精油も対象となります。
            輸入する際は、かなり厳しい制限がかかると思われ、さらに手に入れることが難しくなるでしょう。

            バラのようなフローラルな香りをもった期樹木のローズウッド。
            人間が楽しみでとりすぎてしまったがために、このような状態になってしまいました。
            現在は、植林を進めている状態ではありますが、
            また普通に香りを楽しめるようになるまで、数十年はかかるでしょう。

            なお、現在国内に流通しているローズウッドの樹木の精油は、
            他の植物か合成香料が混ぜられているものが多いので、注意してください。
            純粋な天然のものは、ほぼ手に入りません。


            同じような状態に以前からなっているのが、
            サンダルウッド、アガーウッド(沈香)
            などの樹木の精油。

            これらもある時期から制限し、植林した結果、
            現在は少しは継続的に供給ができるようになっています。
             
            樹木の精油は育つのに何十年もかかります。
            その樹木の力を感じながら、大切に精油を使っていただきたいと思います。


            サンダルウッド
            サンダルウッドの苗
            0
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              甘い香りの精油その1 〜バニラ〜

               

              アロマオイル・精油Perfumerhouseです。


              冬になると、乳脂肪分が高かったりチョコレートなどのこってりとしたアイスが増えますね。
              アイスクリーム屋さんの戦略もあるかもしれませんが、
              この時期は暖かい部屋で食べる濃厚で甘いアイスはとてもおいしく感じます。
               
              アイスの一番人気はバニラですが、
              甘さをつける香りの素材はバニラ以外にもたくさん存在しています。
               
              それらを少し紹介したいと思いますが、今回はバニラを紹介します。


              <バニラ>
              バニラビーンズ
               
              バニラといえば、アイスやケーキなどの香りづけとして有名ですが、
              そのほかにも様々な食べ物の隠し味や香水などにも使われています。
              バニリンが主成分で、それだけでもバニラっぽい香りを連想することができます。

              現在バニラの価格が10倍以上に高騰しており、今後も当分は高値安定のようです。
              価格が高いので、合成の香りも多く研究されています。
              簡単に天然と合成を見分けるすべを紹介します。

              例えば、バニラエッセンスの裏を見て、

              ”バニラ香料”
               天然のバニラ由来です。
               ただ、天然の中でも香りの差がかなり大きいので、
               本当に良いものかどうかは口にしてみないと判別は難しいです。

              ”香料”
               合成香料の可能性が高いですが、必ずしも合成というわけではありません。
               一般的には、合成のバニリンが多く使われます。


              市販のアイスなどでも、同様で”バニラ香料”か”香料”という記載で、判別することができます。
              ハーゲンダッツは”バニラ香料”を使っていますが、安価なアイスは”香料”が多いと思います。


              ところで、”バニラビーンズ”入りも、注意が必要です。
              バニラの香りはさやの部分に含まれており、ビーンズの部分はほとんど香りはありません。
              香りを抽出したあとに、ビーンズを集めたものが流通しています。



              ところで、バニラってこんな植物です。
              バニラつる
              細く、いんげんのようにたわわになっているのがバニラのさやです。
              ここまで作るのもノウハウがかなり詰まっていますが、
              収穫後、キュアリングと呼ばれる乾燥と熟成の工程で、バニリンが生成します。

              キュアリングは、非常に手間暇がかかる作業です。

              質の良いバニラは、色が黒く、長さも二十数センチあります。
              また、バニリンの白い結晶が噴出しています。
              しかし、早く収穫してお金にしたいというところもあり、
              手を抜いてしまうとサイズが小さかったり、色が赤かったりします。


              バニラ価格の高騰でよいバニラの流通量もどんどん減っており、
              特に、ケーキ屋さんなどは頭が痛いと思います。
              おそらく今後は、しっかりとしたケーキ屋さんでは、
              バニラの香りづけをした商品が明らかに減っていくと思いますが、
              ない場合は他のフレーバーを買ってあげてくださいね。

              次回は、バニラ以外の甘い香りの素材を紹介します。


              当店のバニラはマダガスカル産のブラックビーンズから抽出しています。
              バニラ
              0
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                フランスの精油メーカーを視察してきました
                   

                 

                 
                9月末に事務所内改装のためお休みをいただいておりましたが、
                その間にフランスのボルドー近郊にある、仕入れ先の1社を視察してきました。
                国際有機認証機関であるエコサートの認証もある工場です。

                当日は工場や研究所を一通りチェックし、精油についてディスカッションを行いました。
                (機密情報管理が厳しく、内部の写真はNGです)

                アロマオイル仕入先

                ボルドーといえば、ワインが有名ですが、
                実はそれ以上にフランス南西部ではパイン(松)の林だらけです。

                パインは家具作りなどに使われていましたが、
                枝の部分の有効活用のため、精油の抽出を始めたそうです。

                パインの森
                画像は一部ですが、道中何十キロもパインの林が続きます。

                パインの枝葉は抽出工場に運ばれます。
                ベルトコンベアで自動的に抽出器に入れられ、水蒸気蒸留されます。

                原料投入から精油が得られるまで、ほぼすべてオートメーション化されています。
                人の長年の経験を生かして、抽出の条件が設定され、
                管理室のパソコンで抽出器の状態が常に監視され、24時間体制で行われます。

                抽出後のかすも自動的搬送され、発電に再利用されます。
                工場で使う電力の80%は、パインの抽出かすで賄えます。
                最後に残った灰も、農業などで利用されているため、非常にエコな工場です。

                その他当店で販売している、アブソリュートや樹脂の精油もここで抽出しています。
                 アブソリュート:ローズ、ジャスミン、ジャスミンサンバック、オスマンタスなど
                 樹脂:フランキンセンス、ベンゾイン、ミルなど
                アブソリュートは現地で花からコンクリートという形に抽出され、
                フランスでアブソリュートに加工されています。
                 
                抽出したての精油やアブソリュートのフレッシュな香りは、現場での貴重な体験となりました。


                その後、精油についての情報交換を行いました。
                香りのよい精油をいくつか紹介していただきましたので、
                これから輸入して、販売する予定です。
                (手続き等もあるため、1か月+α程度でしょうか)
                ※追記しました。
                なお、現在販売しているパインは他の仕入れ先のものです。
                今回視察して問題ないことが確認できたため、今後仕入れ先を切り替える予定です。
                どちらも素晴らしい品質です。

                今回訪問した施設の中にはオーク(樫)の木が生えていて、オークモスも取れます。
                残念ながらちょうど取ってしまった後のようで、少しだけしか写真にとることができませんでした。
                真ん中の太い枝についている緑っぽいのが、重要な香りの素材であるオークモス。
                 

                オークモス

                 

                この精油メーカーはプロバンス、マダガスカル、ブルガリア、モロッコなどにも現地工場を保有しており、
                素晴らしい本物の精油を作ってくださる、貴重なパートナーのひとつです。
                精油はその性質上現地で抽出しないといけないものが多く、
                いかに、良い品質のものを安定に作れる工場をもっているかが重要です。

                特に、海外の場合は人のレベルの維持や管理が難しく、合成品を混ぜられたり、類似の植物を混ぜられたり・・・。
                そういったことがないように、しっかりと管理できる会社から輸入することが重要と考えています。


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                  精油・アロマオイルが自分の力を引き出す理由
                     

                   

                   
                  植物には様々な力があることは、アロマをやっている方であれば
                  実感している方も多いと思いますが、
                  なぜ香りだけで効果があるのでしょうか。

                  ローズマリーアロマオイル
                   
                  例えば、ローズマリー。
                   
                  強い抗酸化効果を持つポリフェノールなどが含まれていて、
                  食べたりして体に入ることにより、様々な効果が期待できます。
                   
                  しかしポリフェノールは、ローズマリーの不揮発性成分なので、
                  香りの成分である、精油には含まれていません。
                   
                  では、室内芳香などで香りをかぐだけで、なぜ効果が期待できるのでしょうか。
                  ローズマリーの主成分である、シネオールには殺菌効果が知られていますが、
                  香りで嗅ぐ程度のシネオールの量では、菌を直接殺すことはできません。
                   
                  では、ローズマリーの精油には殺菌効果なんて期待できないのか??

                   
                  そんなことはないです。
                   
                  揮発した精油が接する部位は、口、鼻、喉、気道あたりの粘膜にある細胞です。
                   
                  揮発した、ローズマリーの精油が、細胞に付着すると、
                  主成分であるシネオールが、細胞に存在している受容体を活性化させます。

                   
                  受容体が活性化すると、ニューロンを通じて情報が脳に伝わります。

                  ・脳で冷たさを感じる。(なぜ冷たさを感じるかは;ペパーミントはなぜ冷たい?を参照

                  ・冷たさから体を守るために、脳から信号が発信されて、様々な反射が起こる。
                   例えば、免疫細胞が活性化する。その結果、菌を自分の力で殺す。
                   粘液の分泌が行われ、粘膜を乾燥から守ったり、咳を抑えたり。

                  ということが起こっているようです。
                  (風邪によい、と言われる精油の作用機序は大体上記のようです)


                  つまり、精油が直接効果を発揮しているのではなく、
                  精油が受容体に働きかけた結果、効果を発揮していると考えられます。

                  なぜこんなことが起こっているかを考えると、
                  精油はそもそも人間にとっては異物であり、過剰量では毒にもなります。
                  しかし、害がない程度の低濃度であれば、受容体が異物!と察知した結果、
                  様々な防御反応を起こしているということになります。

                  精油でがんが治った!等、の話を何度も耳にしていますが、

                  もしかしたらこういった自己免疫力を高めることにより、

                  がんを克服したのかもしれませんが、定かではありません。

                  受容体は、体のあらゆる場所に存在していますが、
                  状態はかなり個人差があるようですので、

                  人により感度が結構異なるようです。
                  なので、自分で効くから人に勧めても、必ずしも効くとは言えません。
                  また、受容体の種類もたくさんあり、これも個人差があるようです。

                  皮膚にも受容体は存在しているので、マッサージでも期待することができます。

                  通常のオイルマッサージよりもぽかぽかして、血行が良くなるのも同様の効果と思われます。

                  (ぽかぽかは、ローズマリーとは違う受容体です)

                  同じ受容体を刺激し続けると、受容体の感度が悪くなることも知られています。

                  アロマでも同じ精油は使い続けないように、と言われていますが、
                  効果も弱くなってしまうと思われます。
                  (時間がたてば戻るようです)
                  やりすぎには注意してくださいね。


                  新しい精油が増えました!

                  甘い蜂蜜のようなバラの香りが特徴です。

                   

                  ブルガリア政府認定、ローズアルバ(白バラ)

                  ローズアルバアロマオイル


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                    沈香木(アガーウッド)のアロマオイル・精油

                     

                     

                    テレビで沈香が取り上げられました。
                    7月20日放送の嵐ツボ(フジテレビ)

                    嵐の桜井君が、香木を探してベトナムへ行くというお話です。

                     

                     


                    番組ではベトナムを紹介していますが、
                    当店ではラオスで栽培している沈香木から採油した、精油を販売しています。

                     

                     

                    (原液はクリーム状のため、10%に希釈して使いやすくしています)

                     

                     

                     

                     

                    あまりにも高価な故に、取りつくされてしまい一度は市場からほぼ消えた沈香木。
                    野性の沈香木を見つけるのは、ほとんど不可能であり、
                    さらにワシントン条約の規制の対象になっているため、伐採も輸出も規制されています。

                     

                     

                    しかし、地道に少しずつプランテーションを行った結果、
                    現在はベトナムやラオスで栽培を行い、少量ではありますが栽培されています。
                    (栽培であれば、ワシントン条約の規制を受けません)

                     

                     

                    名前の由来は、沈む木。
                    香りの成分を含む樹脂が重たいため、水に沈むのが特徴です。

                     

                     

                    精油はその木材を下記のようなチップにしてから、水蒸気蒸留されます。

                     

                     

                     

                    精油は半透明の柔らかいクリーム状をしています。

                     

                    その香りは、下記を兼ね備えた、不思議な香りです。

                     

                    ・木の香り(奥深いサンダルウッドのような香り)
                    ・刺激的なつーんとする酸味を感じる香り
                    ・シャープな辛い香り
                    ・わずかに、動物的な香り

                     

                     

                    お線香などにも使われますが、お線香は合成香料を使うことも多く、

                    本物の香りを再現することは難しいでしょう。

                     

                     

                    そもそも、沈香木の香りを普通に暮らしていると出会う機会がないため、

                    本物の香りを知らない、という方も多いのではないでしょうか。

                     

                     

                    決して、万人受けする香りとは言えませんが、

                    一度は沈香の香りを試してみていただきたいと思います。

                     

                     



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