長年仕事をしてきて、当然好きな香りと嫌いな香りがあります。
今回は、個人的好みでいくつか紹介したいと思います。
たくさんあって選びにくいのですが・・・。
<ローズ、チュベローズ、ジャスミンサンバック>
まず、フローラル系のアブソリュート。
アブソリュートは精油と違って、濃厚で甘く、生の花を感じさせる香りです。
通常のジャスミンも好きなのですが、ジャスミンサンバックは通常のジャスミンよりもグリーンで清涼感があり好きです。
ローズアブソリュートの赤い色、希釈すると黄色に見えますが、まさにバラを連想させます。
<ダバナオイル>
これ、ただの草とは思えないほど、フルーティーな香りです。
フルーティーといっても、新鮮なフルーツというよりは、
熟成したワインのような、ドライフルーツのような。
これ、当店で販売を始めたときは、少なくとも検索でどこも販売してませんでしたが、
現在は検索すると増えてきた印象です。
素晴らしい香りなので、紹介したい、というところが増えているのかもしれません。
<コニャックオイル>
別名ワインリースオイル、Lie de vinとも呼ばれます。
ワインの酒粕から香りをとったものです。
むせかえるような、お酒のような香りをもっている、酒好きにはたまらない精油です。
ただ、酒が嫌いだからといって使わないのはもったいない。
酒は熟成した結果できた、複雑な香り。
ブレンドなどに極少量だけ入れると、一気に高級感が増します。
<バジルオレオレジン>
そして、新商品で発売したバジルオレオレジン。
精油では出せない繊細な香りをもっています。
バジルをすりつぶした、ジェノベーゼのような香りです。
その香りから、本品はフレーバーとして使われることのほうが多いです。
オレオレジンは樹脂分を含んでいるので、他の精油とうまく混ざらない、汚れがつくと落としにくいのが難点です。
個人的には、
水蒸気蒸留をした精油よりも、溶剤抽出のアブソリュートなどのほうが、
元の植物のリアルな香りを再現しているから好きです。
その他、バニラ、ローレル、バイオレットリーフ、メリッサなど。
正確に言うと、どこの国のどこの製造メーカーが作った、あの香りが好き、
という感じで、製造メーカーによって、抽出方法、保管状態などで結構良しあしがあります。
あくまでも、当店の精油の香り基準で書かせてもらいました。
ちなみに、嫌いな香りトップ2。
ロックローズとバレリアンでした。
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むせかえるようなフローラルノートをもつイランイランの香り。
日本の植物園でも見ることができ、結構な頻度で花が咲いていることが多いです。
本場と比べると香りは弱いかもしれませんが、本物を確かめることができます。
さて、他の精油と違ってイランイランは下記の名前が付けられます。
・イランイランコンプリート
・イランイランエキストラ
・イランイランファースト
・イランイランセカンド
・イランイランサード
これは花の蒸留を始めてから、精油が採れた順番で名前がついています。
香りとしては下記のイメージです。
初めにトップの良い香りが抽出されます。
だんだんと植物の生臭い香りがついていきます。
コンプリートなんてついていると、名前としてはよさげに感じてしまいますよね。
さて、エキストラは全体の5%程度しか取れません。
マダガスカルやコモロなどで良く採れるイランイラン。
採油率は高めですが、一つ一つ花をかごに手摘みしているので、手間暇かかる精油の一つです。
さて、あまり知られていないと思いますが、エキストラの中でもエキストラSというグレードのものがあります。
”S"グレードはエキストラの中でもさらにトップ数%のみを採油したものです。
生臭さを一切排除した、ピュアなフローラルノートを楽しむことが出来ます。
さて、何が言いたかったのかというと、当店のイランイランはイランイランエキストラ”S"です。
フローラルが苦手な人にはお勧めしませんが、思いっきり官能的な香りを楽しみたい方は試してみていただきたいです。
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精油は香りがします。
食べ物や花の香りは、時間が経つと悪くなります。
精油もそれと同じように、時間が経つと香りが悪くなります。
精油の劣化については、こちらにも記載しましたが、
劣化する要因は下記となります。
?酸素、?熱、?光、?金属、?水分
シトラス系などは、時間が経つと独特の劣化臭が出ます。
他の精油もやはり時間をかけて変化していきます。
では、変化を抑えるために、何の容器にいれたらよいかを話したいと思います。
精油で使われている主な容器は、下記です。
それぞれについて説明したいと思います。
?アルミ缶
?瓶
?プラスティック容器
?金属+プラスティック
?アルミ缶
精油は輸入されるときは、基本的にはアルミ缶に入っています。
これは、精油が危険物かつ揮発するものなので、
船や飛行機などで容器が爆発しないように、定められています。
光を通さないのは良いのですが、金属なのでやや劣化が促進されるようです。
小さなアルミ容器の精油もありますが、出来れば、瓶に移し替えるのが良いでしょう。
?瓶
瓶は材質的には中身には影響を与えません。
瓶は様々な色がありますが、色により光の通し方が全く異なります。
茶色が最も通さず、一般的な光の波長であれば95%程度カットします。
ビールやドリンク剤の瓶が茶色なのは、中身を守る為です。
当店ももともとはイメージカラーの青を使っていましたが、
波長によっては光を通すので茶色に変えたことがあります。
緑もありますが、こちらも同様です。
?プラスティック容器
プラスティックと一言でいっても、様々な材質があります。
昔の容器だと特にシトラス系は容器を溶かしてしまっていました。
また、酸素や水をゆっくりと通してしまいます。
ペットボトルなどは、時間が経つと中身結構減ったりします。
最近はハイバリアと呼ばれる高機能の容器が開発され、
気体や液体を透過せず、中身に影響を与えないものが出来ているので、
安心して使用することが出来ます。
また、プラスティックに色素を混ぜれば、遮光性を持たせることもできます。
ただし、アロマで使うような10ml以下の小さなハイバリア容器は作るのが難しいらしく、
今のところは出回っていないと思われます。
?金属+プラスティック
外側に金属、精油が接触する面にプラスティックがシート状になっています。
当然、精油と接触する面は、特殊なプラスティックです。
18Lの石油缶のような形のもの、20L〜200Lのドラム缶などがあります。
ドラム缶は固いのでつぶれにくいですが、18L缶はベコベコなのですぐに凹みます。
主に、ドラム缶は輸入、18L缶は日本国内での流通に使われています。
金属+プラスティックは案外身近にあり、
パウチの容器(ゼリー飲料の容器)、詰め替え容器、などで使われていますね。
ただ、内面のプラスティックの材質は、全然異なると思われます。
アロマで個人で使うのであれば、長期的に見ると現状では下記かなと思います。
茶瓶>プラスティック(遮光)>アルミ
プラスティックとアルミは迷うところです。
本当は、キャップも影響があったりします。
茶瓶に入れしっかり蓋をして、冷蔵庫などに入れておけば、
まず、数年は安心して使えると考えていただいてよいかと思います。
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コロナで引きこもりになり、お腹周りが少し気になりはじめ、
近所を散歩しています。
少し歩くと、ふわっと花の香りが。
だんだんと近づくと香りが認識でき。
ネロリ??
マスクをずらし、香りを楽しみます。
GW前後のこの季節は、夏みかんの花が咲く季節です。
形もビターオレンジとほぼ同じです。
ビターオレンジは日本では5月末〜6月です。
でも、今年は桜も早く、花の開花が早いと思われます。
以前通った時に、夏みかんのような実がなっていたので、
夏みかん、ということで勝手に納得しました。
ネロリ(ビターオレンジ、ダイダイ)と同じ、ミカン科なので、香りがよく似ています。
ミカン科の花は、爽やかで新鮮なフローラルの香りの底に、甘く濃厚な香りがあります。
新鮮なフローラルのような香りの成分は、
紅茶のような香りのリナロールやネロリドール、柑橘のようなリモネンなどのテルペン類、
ラベンダーにも含まれるリナリルアセテート、
ゼラニウムなどにも含まれるゲラニルアセテート、など。
一方、甘く濃厚な成分は、
ぶどうの様なメチルアンスラニレート、薄いと花のような香りになるインドール、
などが主な成分です。
香りを楽しみながら、他の花や果物などと共通に感じる部分を探して、
表現力を磨きつつ、脳トレすると一石二鳥です。
コロナ過ではありますが、歩いてみると結構ミカン科の木を植えている家は多いので、
香りを楽しみながら、散歩すると飽きずに歩けると思います。
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すっかり間が空いてしまいましたが、前回の続きです。
前回は、機械の分析だけでは、香りは作れない、
というところまで話しました。
例えば、コーヒーの香りを分析すると、600種類以上の成分が検出されます。
それでも、まだ分析できていないが、香りに効いている成分が多数あります。
通常、ガスクロマトグラフィー/マススペクトル(GC/MS)では機械のセンサーで検出するのですが、
センサーを人間の鼻にしてしまうこともできます。
機械で分析すると、香りの成分を化学構造まで調べることが出来ますが、
一方で人間が分析をすると、機械でとらえられなかった成分の香りを調べることが出来ます。
もちろん化学構造まではわかりませんが、
調香師の経験を生かして、香りから何となく化学構造を推測することができます。
実際に香りを作るときは、似たような香りを入れるだけでもそれっぽくなったりします。
また、コーヒーの成分を600種類をすべて真面目に調合するのも、
とてもコストが合うわけはありません。
そこで、それっぽくするために、似たような成分を入れたり、精油を活用したり、します。
それが隠し味になり、秘伝のレシピになります。
よく、〇〇と同じ香りを作って欲しい、という依頼が来るのですが、
分析技術が高いだけでは、とても作ることができず、分析と調香師の経験が必要になります。
それでも、全く同じものを作ることは不可能です。
それぐらい目に見えない香りを作ることは難しいと言われています。
前回、食品などに入っている香料の量を話しました。
通常、清涼飲料などでは0.1%が入っています。
つまり、
500mlのペットボトル → 約0.5gの香料
食品の風味は、香りが8割を支配すると言われるぐらい重要ですが、
それっぽっちの量しか入っていません。
量としてはかなり少ない世界ですが、
自分が作った香りが世の中に出て、沢山の人に満足していただくことは、
とても嬉しく、やりがいがある仕事です。
(実際には、秘密保持などがあるので、自分が作ったと公言はできませんが・・)
香りを作る仕事に、少しでも興味を持ってもらえると嬉しいですね。
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皆様、無事にお過ごしでしょうか。
アルコールの供給が落ち着いてきたので、
コロナ対策のマスクスプレーを100mlに増量しました。
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ところで、精油は香料として使われています。
今回は、その香料の話、特にフレーバーの話をしたいと思います。
香料は大きくわけて、下記の2つに分けられます。
<フレグランス>
口に入らないもの
香水、化粧品、洗剤、芳香剤、外用剤など
<フレーバー>
口に入る可能性のあるもの
食品、飲料、台所用洗剤、たばこ、歯磨き粉、内服薬、飼料、ペットフードなど
フレグランスはイメージが付きやすいと思いますが、
フレーバーはどんなイメージをもっているでしょうか?
加工食品の裏面表示、を見ると、8割以上の商品で香料が書いてあると思います。
イメージは良くないかもしれません。
でも、加工食品は香料がないと美味しくないです。
断言します。
大体100gの食品に使われる香料は、0.1〜0.2g。
ほんのそれだけで、風味が劇的に変わります。
その0.1gの中には、数十から数百、数千の成分が入っています。
成分によっては、0.000000001gで劇的に風味を変えるような成分もあります。
どうやって作っているのか、少し紹介したいと思います。
昔は、素材も少なく、人の感性で香りを作っていました。
例えば、昔からあるかき氷のいちごやメロンは、そういった産物です。
全然、本物とは違いますが、イメージは沸くのではないでしょうか。
現在もイメージで作ることもありますが、
分析技術が進歩しているので、大方の成分を明らかにすることができます。
本物を分析するだけで、数百の成分の名前と入っている量を調べることができます。
これはこれで、技術と時間が必要な作業です。
分析には、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)という装置が一般的に使われます。
ガスクロマトグラフで、数百以上もある成分を分離し、
分離した成分は、質量分析計で、分子構造をほぼ同定することができます。
では、先程の0.000000001gの成分まで機械で分析できるか、というと、
NOです。
機械は正確な成分の名前や量を分析してくれますが、
機械より人間の鼻のほうが感度は良いです。
しかし、人間の鼻は間違いを起こしたり、日によって感じ方が変わったりします。
そこで、調香師、食品香料の場合は、フレーバーリストの出番になる、
というわけです。
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ここにも香料については書いてありますので、興味ある方はどうぞ。
つづく。
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コロナウイルス、どこまで続くのでしょうか・・・。
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自衛手段が、マスク、手洗い、アルコールなどによる殺菌や
自分自身の抵抗力を高める事が有効です。
今回は、アロマの力がどこまであるのか、少し考えてみたいと思います。
(あくまでもアロマは薬ではありませんので、ご注意ください)
コロナやインフルエンザウイルスの外側にはエンベローブと呼ばれる脂質の膜があります。
これは、ウイルスが自衛のために持っているものです。
エタノールや工業的によく使われるIPA(イソプロパノール)などの短鎖アルコール類は、
脂質の膜を物理的に壊す効果があります。
精油にも同様の物理的な効果が期待できますが、
水に薄めてしまうと、効果はほとんどなくなってしまうと考えられます。
また、直接殺菌したい場所に当てないといけないため、
価格や香りのあと残りなどを考えると使いにくいかもしれません。
しかし、アロマの力を侮るなかれ。
精油は人間にとって異物です。
(実際には、高濃度だと有害ですが、低濃度だと良い香りと感じます)
人間は、異物を感じると体の免疫力を高めようとする力を持っています。
精油が人間が持っている力を引き出すというイメージです。
漢方薬、のど飴、アロママッサージなども同様の働きと考えられます。
漢方薬の場合は、直接吸収して何らかの効果を発するものもありますが、
のどや食道に付着するだけでも、免疫力が上げる成分もあります。
例えば、桂皮(ケイヒ、シナモンに近い生薬)や陳皮(みかんの皮)など
が効果としてよく知られています。
のど飴も同様です。なので、ゆっくりと舐めるという行為が有効になります。
香りの場合も鼻やのど、気管支などは、香りの受容体がたくさんあり、
そこに特定の香りの成分が付着することで、免疫力を高めると考えられます。
のどの場合は潤いが出たり、血流を早めたり、体温を上げたり。
アロマは効果は強くはないですが、基本的な免疫力を高める効果は、期待できます。
でも一番は、睡眠とバランスの良い食事です。
こういう時こそ、規則正しい生活を心がけましょう。
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連日ウィルス関連のニュースが流れる一方、花粉症の方にはつらい時期でもありますね。
今回はこの時期だからこそ見ていただきたい、2月の精油売り上げランキングを発表致します!
それでは、早速ランキングの発表です。
第1位・・・ユーカリグロブルス
第2位・・・ティーツリー
第3位・・・ペパーミント
ランク外ですが、急上昇した精油はタイムでした。
ランキングを見て一目瞭然ですが、お客様はいち早くアロマで花粉やウィルスの対策を取られていらっしゃるようです。
1位から3位は例年通り、風邪、インフルエンザ、花粉に強いとされる精油が上位を占めておりました。
また、ランク外ではありましたが、抗菌・抗ウィルス対策に強く、または呼吸器、気管支系のトラブルにも良いとされるタイムがグンと売れており、コロナウイルスを意識されている傾向が見られました。
かく言う私も、芳香浴法で抗ウィルス対策を行う事で、家族やスタッフが安心して過ごせる空間を作っています。
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JUGEMテーマ:アロマテラピー
]]>インフルエンザ、花粉症と精油が活躍する時期になりましたね。
そんな中、先日九州の別府にある、大分香りの博物館に行ってきました。
大分香りの博物館 http://oita-kaori.jp/
別府温泉にあり、温泉とセットで楽しむことができます。
香りの歴史、香水瓶、オルガン(調合台)、などを学べ、見ることができます。
こちら、レトロな調合台です。
今どきの香料会社は会社にもよりますが、
もっとスタイリッシュな調合台で、瓶もプラスチックのキャップ、秤も精密な電子天秤ですが、
昔は木製、瓶のふたも摺りガラス、秤は上皿天秤、でやるしかなかったんですね。
処方箋を作るのも今はパソコンですが、昔はもちろん手書き。
でも、おそらく今でも手書きのほうが早いし、メモも出来るので、手書きにこだわっている人もいるようです。
さて、大分香りの博物館では様々なレアな素材の香りを、実際に楽しむことができます。
少し紹介したいと思います。
ムスク。麝香鹿(ジャコウジカ)です。
香りは、オスの下腹部にある器官から発せられ、メスを引き寄せる、フェロモンのような役割を果たしています。
今では香料としては、手に入れることができなくなってしまいました。
手に入れることができない香り、は研究が進んでおり、かなりの成分が解明され、合成品で再現されています。
アンバーグリス。クジラの結石です。
独特な表現できない動物的な香りです。
商業捕鯨ができないので、かなりレアになりますが、
時々、海岸などに流れ着きニュースになっています。
動物性香料については、以前ブログに書いたことがあるので、興味ある方はどうぞ。
http://blog.perfumerhouse.com/?month=201605
こちらは、当店でも扱っています。 →アンバーグリス
カストリウム。海狸香とも呼ばれる、ビーバーから採れる香りです。
いわゆる動物的な香り。
肛門の近くに香りをためるところがあり、黄色いどろっとした液体がためられているそうです。
こちらも、当店でも扱っています。 →カストリウム
左から、貝香、薫陸、零陵香、木香。
お香に使う素材です。
貝香は香りそのものというよりも、お香で長持ちさせるなどの効果があります。
薫陸は、フランキンセンスに似た素材です。
零陵香と木香は植物です。
木香はコスタスと呼ばれ、以前は精油もありましたが、現在は絶滅の危機なので、入手ができないです。
その他、下記の現物と香りを楽しむことができます。
沈香(アガーウッド)、オークモス、パチュリ、安息香(ベンゾイン)、丁子(クローブ)、
桂皮(シナモンバーク)、乳香(フランキンセンス)、没薬(ミル、ミルラ)、
白檀(サンダルウッド)、龍脳、ウコン、菖蒲根、甘松、蘇合香(スチラックス)など
カナがあるものは、大体天然精油が採られているものです。
龍脳は主成分がボルネオール、漢方などに使われ、カンフルに似た香りです。
蘇合香は樹脂から採れるのですが、青臭い、グリーンな香りです。
最後に、別府で有名な鉄輪(かんなわ)蒸し湯です。
右側の写真は石菖という、薬草です。
こちらを左の蒸し風呂に敷き詰めてあります。
入口はかなり低いのですが、中も高さが1mもありません。
中腰で中に入り、石菖の上に寝転びます。
10分ぐらい蒸され汗だくになったあたりで、終了の声がかかります。
あまりやりすぎはよくないとのこと。
石菖は清流に生える、いわゆる雑草なのですが、香りが強いです。
干し草のような香りでしょうか。
この香りが代謝を上げるのに一役買っていると思います。
昔から日本でもアロマが行われていたんですね。
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精油・アロマPerfumerhouse スタッフのマルです。
日ごとに寒さが増して、いよいよ冬本番といった今日この頃です。
今回は以前もブログでご紹介させていただきましたが、二度目の登場。
椿油(カメリアオイル)です!
年齢とともにパサつく髪、乾燥によって水分を奪われる時期でもあります。
本当に良かったので、是非是非お試しいただきたいと思います!
☆とっても簡単♪椿油でうるツヤ髪☆
手のひらに数滴オイルをたらし、両手を何度かこすり合わせて手全体にオイルをなじませます。
その後、頭皮につかないように髪全体につけるだけ。
その後はくるくるドライヤーなど(無い場合はブラシ)で頭頂部から毛先に向かってブローします。
温風で整え、最後は必ず冷風にするのがポイントです!
ミディアムショートで1滴がちょうど良かったです。
使いすぎるとオイリーになるので、少しずつ試してみてくださいね。
オイルケア前・・・・パサつき、指どおりが悪い、広がる
↓
オイルケア後・・・・まとまり、指どおりが良くなりサラサラに、落ち着き
鏡を見て、最近なんだか老けてきたかも・・・と思っていたら、髪がパサついていることに気が付きました。
椿油でケアをして改めて見てみると、少し若返った印象になりました。
たった数滴でこんなに違うのかと感動💛
お肌が綺麗だと若く見えるけど、髪の毛も同じように重要なんだなあと改めて実感しました(^^;
ほんの数滴しか使わないので、コスパも良いですよ♪
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JUGEMテーマ:アロマテラピー
(AD広告:携帯でアプリなどを見ているときに、流される動画)
イギリスに行った時、ニールズヤードさんは店舗数も多く、
路面店やエキナカなどかなり展開されていました。
ドラッグストアやスーパーなどでも、アロマを使った化粧品などが置いてあり、
イギリスでは一般の方に幅広く使われているようでした。
現地の人にとっては、オーガニックコスメ、というイメージでしょうか。
ちなみに、本店のあるロンドンのコヴェントガーデンは、
日本でいうと若者が集まる渋谷のような場所です。
一方、日本でのニールズヤードさんというと、
オーガニックコスメというイメージよりも、
いわゆるアロマテラピーの、生活の木さんのジャンルに近い気がしてます。
お客様の数でいうと、
オーガニックコスメ >> アロマ
日本で苦戦している一つの原因は、入り口を間違えて、
アロマよりにしすぎてしまったのかな?と、考察しました。
その生活の木さんも、
最近はアロマよりもオーガニックコスメに力を入れており、
お客様の絶対数もですが、利益が取れるコスメのほうにシフトしている、
と勝手に考えてます。
日本で成功してるのは、ロクシタンさんでしょうかね。
香り主体ですが、あまりアロマを前面に出さなかったのが、良い気がしてます。
そもそも、精油は店舗で売ると
・商品の香りが劣化する(室温や光で劣化)
・サンプルの香りも劣化し、商品と違うものになる
・サンプルが高い
・回転が悪い
・原価率が化粧品よりもはるかに高く、メーカーが利益が取れない
・廃棄するには原価が高すぎる
など、売る側にとっても、お客様にとっても、あまりいいことはないです。
チェーン展開をすればするほど、この傾向は顕著になると思われます。
廃棄が出たらその分が次の売価に反映される、という悪循環。
これがわかっているので、当店ではネットでしか販売してません。
ネット販売の欠点は、サンプルを試してもらえないことですが、
当店は開店から20年経ちますが、
15年以上使っていただいているリピーター様も多く、
安心して使っていただけると自負してます。
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JUGEMテーマ:アロマテラピー
精油・アロマPerfumerhouse スタッフのマルです。
6月末、埼玉県比企郡嵐山町にある、『千年の苑ラベンダー園』に行ってまいりました。
今年の6月にオープンしたばかりの施設で、日本一のラベンダー畑を目指しているそうです(^^)
駐車場から数分、園に向かって歩いていくうちに、だんだんとラベンダーの香りが漂ってきます・・・
園内に入ると出店があり、ラベンダーの生花やポプリ等、ラベンダーのソフトクリーム
なども販売していました。
正確にはグロッソ種だそうです。
6月末時点では五分咲きくらいなので、7月になってもまだ楽しめそう♪
思いっきり深呼吸して、癒されました!
精油はこちら↓
『千年の苑ラベンダー園』公式サイトはこちら↓
https://www.ranzan-kanko.jp/lavenderfestival
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GWにロンドンへ行ってきました。
ほぼ観光目的ですが、香りに関するところも行ってきました。
ヨーロッパに行くといつも思うのは、ディスプレーが本当に凝っている店が多いこと。
こちらは、コッツウォルズのお菓子屋さん。
また、イギリスと言えばイングリッシュガーデン。
ガーデニングに凝った家が本当に多いです。
ちょうど、藤が咲き誇ってました。
さて、イギリスで一番有名な植物園のキューガーデン。
ROYAL BOTANIC GARDEN,KEW(キュー王立植物園)
こちら、1848年に作られた、パームガーデンという有名な温室です。
目の前のバラが咲くのは一か月後の6月。
生を見ることは出来ませんでした。
キューガーデンの中は広大ですが、とても管理が行き届いています。
本当に、雑草のようなものがほとんどないことにびっくりします。
バラは咲いてなかったですが、
この時期に咲き誇っていたのが香りの女王、
ライラック!
残念ながら、ライラックの精油はありません。
これだけ、花が多いと取れそうなものですが、香りが変わりやすいため取れないそうです。
そして、ローズ、ジャスミンと並ぶ3大フローラルのスズラン、リリーオブザバレー。
とても可憐な花で、ライラックと比べると繊細な花ですが、力強い香り。
残念ながらスズランも精油は取れないので、生花で楽しむしかありません。
花には香りはないですが、イリス(オリス)。
根っこを熟成すると、香料となります。
バレリアン(吉草)の花です。
精油は根っこからバレリアンルートが取れます。
花からもあの、特有の吉相酸の香りがします。
最後に、香りはなかったですが、名前がわからない白い花が森の中に咲いていました。
間に道があったので、そこに立って埋もれるように撮ってみました。
とても、幻想的な場所でした。
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少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
諸般の事情により、今年はセールをすることができませんでした。
楽しみにしていた皆様、大変申し訳ございませんでした。
さて、この寒い時期は暖房で髪がパサパサになりがち。
ただでさえ乾燥している時期プラス暖房の温風などで、髪の水分がどんどん持っていかれます。
そこで、冬でもキューティクルを守り、ツヤツヤの髪を保つトリートメントを紹介します。
<キャリアオイル選び>
オススメは、下記3種類です。
カメリアオイル(椿油)・・・ 頭皮の匂い、べたつき、フケ、痒みを防ぎ、頭皮の環境を整えます
アルガンオイル ・・・ 全般に使え、保湿、頭皮の環境を整えます
ホホバオイル ・・・ サラッとした感触で、髪に良くなじみ、頭皮環境を整えます
ホホバオイルは、精製(クリア)でも未精製(バージン)でもどちらでも大丈夫ですが、
精製の方がサラッとしてます。
<精油選び>
いろいろと言われていますが、下記がオススメです。
ローズマリー ・・・ 頭皮環境を整える、髪の成長促進、フケの抑制
シダーウッド ・・・ 皮脂の分泌を抑える
カモミルローマン ・・・ 保湿
<準備>
・100円ショップなどで売っているケチャップなどを入れる容器を使うと便利
・お好きなキャリアオイルと精油(混ぜてもOK)
キャリアオイル 20mL
精油 合計5滴 (入れすぎに注意)
※ご自分の髪の量に合わせて、量は調整しましょう。
※保存は常温で2か月まで
<使い方>
?頭皮と髪にオイルを塗布
なるべく、少なめに。
手で毛先までまんべんなくなじませます。
?手で優しくもみこむ
強くやりすぎると、逆に痛めてしまいますので、ご注意を
?15分以上待つ
数時間置いても可
?念入りにシャンプー
油分が落ちにくい場合は、先にコンディショナーをすると落ちやすくなります。
油分が接着剤の役割を果たして、キューティクルのめくれを防いで、
乾燥によるツヤの低下とパサつきを抑えてくれると思います。
パサつきがひどい場合は、3日間ぐらい続けて行うと、髪の内部からつやが出てくるようになります。
悩みがある方は、是非試してみてください♪
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ハーブ園に行くときには、タイムに注意してください。
香りが強く手に残るため、試すのであれば利き手ではない方で。
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